世界30カ国に展開する雑貨店「フライングタイガー」と、日本のアートユニット「明和電機」の間で起こっていたデザインの盗用疑いを巡る問題。
問題となっていたのは、明和電機の看板商品のひとつ「魚(な)コード」。
魚の骨格をモチーフにした充電器だが、それに酷似した商品がフライングタイガーの店頭で見つかり、問題になっていた。
白が明和電機のもので、赤がフライングタイガーのもの。
@MaywaDenki / Via Twitter: @MaywaDenki
同社の土佐社長は発見されたその日に、該当商品の買い占めをしたり、フライングタイガー本社に報告書を提出したりなど手を打ってきた。
フライングタイガー側は3月31日、国内の商品を回収。コピー商品かどうかについては「現在、調査中」の回答だった。
しかし、4月27日、明和電機が「フライングタイガーで販売していた商品が明和電機のNACORDに似ていることを認め、店舗からの回収を始めた」とツイートした。
この点について、BuzzFeed Newsはフライングタイガーの商品を日本で取り扱う代理店のZebra Japan株式会社に問い合わせたが、「現在、担当者が席を外している」として、回答は得られていない。
土佐社長によれば、報告書を送った際に、「今回の件はポジティブに考えています。明和電機がデンマークでプロモーションさせてもらえれば、お互いにとってウィンウィンでいい機会になると思います」と持ちかけた。
「明和電機がデンマークでライブや展覧会を行う可能性について知りたく、その件についての情報を受けとることを楽しみにしています」と好意的な姿勢を伝えたという。
どのような経緯で似た商品が生まれたのか。Zebra Japanから回答があり次第、追記する。