8月24日にあった陸上自衛隊の国内最大規模の実弾演習「富士総合火力演習」(総火演)の予行夜間演習が中止になった。
見学者の男性が、演習場で行方不明になったのがその理由。今後の訓練には特段の支障はないというが、演習の中止は稀という。
24日昼間の演習の様子
読者提供
陸上幕僚監部広報室によると、昼の演習のあとに高齢男性の来場者が行方不明になったのがわかった。日が出ている間に発見に至らず、万が一のことを踏まえ、安全確保の観点から演習を見合わせたという。
午後7時半から40分ほど予定されていた演習は中止になった。見学する予定だった男性は、BuzzFeed Newsの取材に「(中止は)入場待ち中の放送で知りました。自衛隊は正しい判断をしたと思います」と話す。
一方、陸幕広報室の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「演習の中止は聞いたことがない」と語る。男性はその後無事発見されたといい、「安全確保が一番の目的。見つかって安心しています」とほっとした様子だった。
総火演は、1961年から東富士演習場(静岡県)で開かれている実弾演習。24日には陸自・富士学校による予行演習があり、関係者らが見学していた。
今年は「島嶼部における攻撃への対応」を想定した演習もあり、水陸両用車も展示される。27日には一般公開もされる予定だ。