平昌オリンピック9日目。男子フィギュアスケートは羽生結弦選手が66年ぶりの五輪連覇に輝いた。
銀メダルは宇野昌磨選手(日本)、銅メダルはハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)。
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表彰台にあがった3人以外にも大会を沸かせた選手たちはいる。
その中の1人がアメリカ代表のネイサン・チェン選手だ。
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ネイサンは17年のグランプリファイナル覇者で今大会も優勝候補とされていた。しかし、16日のSPではすべてのジャンプを失敗し、17位と大きく出遅れる。
迎えた17日のフリー。ネイサンは6本の4回転ジャンプに試みた。これはオリンピック史上初の構成。
その姿は、ソチ五輪のSPを出遅れ、“奇跡のフリー”を見せた浅田真央さんを彷彿とさせた。
ソチ五輪の浅田真央と、平昌五輪のネイサン。「王者の意地の演技」を写真で振り返る。
SPで全競技者の最後に滑走した金メダル候補の浅田真央。演技が始まって間もなくのトリプル・アクセル、着氷に失敗した
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演技後、浅田はインタビューに「なにもわからない」と答えた
AFP=時事
ネイサンもSPですべてのジャンプを失敗。金メダル候補ながら17位と出遅れた
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演技後は、「なにが起こったか分からない。とにかく酷かった」と語った
AFP=時事
そして迎えたフリー演技
浅田はこだわってきたトリプルアクセルに挑み、見事成功。バンクーバーでは飛べなかった3回転+3回転も成功させた
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完璧な演技だった。演技後、感極まった浅田は涙を流した
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計8度の3回転ジャンプを着氷し、142.71点と自己ベストを更新。16位から驚異の追い上げで6位入賞を果たした
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そしてネイサン選手。先述の通り6本の4回転ジャンプに試みたのは五輪史上初
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6本のうち5本を成功させた
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そしてフリーでは1位となる215.08点を叩き出した。合計297.35点でメダルには届かなかったものの、5位と巻き返した
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最後まで諦めない「王者の滑り」は、平昌オリンピックでも人々を感動させた。
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