いま話題の「発声可能上映」。
▲「シン・ゴジラ」の発声可能上映
発声可能上映とは、上映中に声援や、セリフの復唱が可能。また、サイリウムやコスプレでの観覧が楽しめる観覧方法です。
ほかの観客との一体感が味わえ、「応援上映」とも呼ばれます。
数年前から行われていましたが、1月に公開され、大ヒットを記録した「KING OF PRISM by PrettyRhythm(通称・キンプリ)」でブームに。
12年ぶりのゴジラ新作、「シン・ゴジラ」も応援上映が行われました。
しかし、このような問題が……。
盛り上がりを見せてる応援上映ですが、先日、トラブルが起こりました。
KING OF PRISM by PrettyRhythm
9月11日、T・ジョイPRINCE品川にて行われたキンプリ応援上映。そこに、声援ではなく、罵倒を飛ばす人物がいたとのこと。Twitter上には、「台無しにされた」「邪魔しに来ないでほしい」と、その場にいたと思われる観客から、怒りの声が上がっています。
品川で、なにが起きたのか。
BuzzFeedは同館に、当日なにが起こったのかを聞きました。
「詳しい発言の内容はわかりませんが、周りのお客様からスタッフに『迷惑』と苦情が入り、注意したところ、自ら退出されました。警察沙汰にはなっておりません」
現在、同館は「ご迷惑をおかけしたお詫び」として、居合わせた客に対し、劇場の招待券を配布しています。
応援上映のマナー問題、どうする?
この人物が、どのような発言をしたのかは、わかりません。しかし、ある程度、自由な上映方式だからこそ、観客のマナーや、「応援」と「ヤジ」の線引きは難しいかもしれません。
BuzzFeedは、先述の「T・ジョイPRINCE品川」や、多くの応援上映を行っている映画館「バルト9」を運営するティ・ジョイに取材を申し込みました。
しかし、回答は「応援上映に関することは、すべて配給会社に聞いてほしい」とのことでした。
応援上映ファンの意見は?
この問題、応援上映ファンは、どう思っているのでしょうか。
A子さんは、これまでに10回、応援上映に参加。迷惑行為をする客に遭遇したことはありませんが、”ヤジ系”の迷惑なコールをする人がいたという情報は、Twitterで見かけていたそう。
開演前に、劇場から注意などはあるのでしょうか。
「クラブチッタ(神奈川県川崎市)は応援上映に力を入れていて、開始前に必ずスタッフさんがコスプレをしながら、注意喚起と会場を温めることをしています。前説で注意喚起をする劇場は、ほかでは見たことはないですね」
応援とヤジ、線引きはどう思いますか?
「周りの人が不快になる、愛のないものはすべてヤジです。その発言を自分の友人に言えるかどうか、考えてから発言してほしいと思います」
その応援、できますか?
また、これまで40回ほど応援上映に行ったB子さんは、以下のように述べます。
「過去に下ネタや、キャラをバカにするような発言をしている人がいました。なぜ、周りを不快にするようなことをするのか疑問に思いました」
注意喚起は、応援上映が再熱したころはなかったが、ブームになっていくうちに、警鐘する動画が流れるようになったそう。注意は、ある劇場とない劇場が存在する。
線引きは、どう考えているのでしょうか?
「Twitterで見かけたのですが、『上映中、隣に製作者さん(監督やプロデューサーなど)がいても、その応援ができるか?』というのが、納得できました」
あなたの応援、本当に応援になっていますか?