世界初となる、丸型デザインのキャリーケースに注目が集まっています。
NOVEL / Via novel-nagasaki.com
開発したのは、長崎県出島にあるNOVEL。BuzzFeed Newsは、代表取締役の立川正昭さんに、制作秘話などを聞きました。
元教師が発明
▲カラーバリエーションも豊富
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話題になっているのは同社の「Snail(スネイル)」。英語で「かたつむり」を意味します。
その名の通り形状が丸く、カバンを覆っているもの自体がタイヤになっています。従来のキャリーケースのようにキャスターはついていません。
そのため、凹凸のある道でも簡単に引くことができ、段差がある場所でも、そのまま引っ張って移動可能。また、災害時の利用も想定しており、オプションで簡易充電システムが搭載できます。
タイヤの素材は柔らかいゴムなので、騒音防止になり、路面を傷つける心配もありません。サイズは直径55センチ、幅34センチ、容量は38リットルを想定。
「海外に行く機会が増えたとき、引くたびに『ガラガラ』と鳴り、舗装されていない道では、思うように動かず不便さを感じました。どうにかならないかと考え始めたのがきっかけです」と立川さん。
立川さんは、22年間、長崎県内の中学校で社会科の教師として勤務。自らの見聞を広めるため、何度も海外を訪れました。
その後は退職し、フリースクールを開校。現在もフリースクールと塾を経営しています。
生徒の意見、参考に
▲カバーのデザイン変更は、オプションで可能(別途料金)
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スネイルをひらめいたのは、3年前。試作品は、ホームセンターで売っている材料で作りました。そこから改良を進めていき、現在のデザインに至ります。
「フリースクールでボランティアに来てくれる大学生たちに、アイデアを話したら『おもしろい!』『欲しい』と好反応が返って来ました」
「いまも月に一回、生徒とスネイルについてディスカッションを開いています。生徒の新鮮で斬新な意見を取り入れています」
ネット上で話題になったのも、立川さんの生徒のツイートがきっかけでした。
「本当に、生徒たちには感謝しかありません」と立川さん。
higasi.com / Via tecya.net
スネイルは、国内だけではなく、海外への展開も視野に入れています。
「オフィスのある出島は江戸時代、海外から多くの文化を取り入れて来ました。今度は反対に、出島から世界に日本の発明を発信できれば」
価格未定で、発売は来夏を予定しています。