韓国人俳優が京都市内のラーメン店を訪れた際、「ファッキン・コリア」とヘイト発言を受けた問題で、店主が5月3日、「謝罪したい」とBuzzFeed Newsの取材に答えた。
※編集部で加工済み
afreeca TV
韓国人俳優でネット番組などに出演しているユ・ミンソンさんが4月29日に投稿した、京都市内で生配信をしている最中の出来事。
ユさんは某ラーメン店の前で立ち止まり、店のドアを開け「居酒屋ですか?」「食堂?」と日本語で訊ねた。
すると、店内からは「ファッキン・コリア」という声が返ってきた。
その後、入り口付近にいた客と思われる男性がユさんに近づき、「ファッキン・コリアやねん。ゴーアウト」と言い放った。動画は拡散され、国内だけでなく韓国でも報道されるなど批判が広がっていた。
「当店は差別を認めません」
BuzzFeed Newsは、このラーメン店のオーナーに取材した。オーナーはまず、謝罪の言葉を述べた。
「当店にいたお客様とユさんのトラブルとはいえ、店で起こったトラブルであるのは事実です。その場ですぐに店の者が直接謝罪するべきでした。誠に申し訳なく思っています。できることなら、ユさんに直接お会いして謝罪したいです」
オーナー自身はその場にはいなかったが、騒動を知って店員から事情を聞いたという。それによると、「ファッキン・コリア」と発言したのは、たまに来店する男性客だったという。
ネット上では「店と客がグルになっているのでは?」など、店を批判する意見が見られたが、オーナーはこれを否定した。
「当店は人種や国籍などによる差別を認めません。海外のお客様の入店を認めないなどは一切ない」
オーナーは、連休明けの8日、京都市でヘイトスピーチに関する窓口となっている、総合企画局国際化推進室に出向き、事情を説明するという。