千葉ロッテマリーンズの井口資仁選手が6月20日、会見を開き、今シーズン限りで現役を引退することを表明した。
時事通信
井口選手は、東京都出身の42歳。
久我山高校を卒業後、青山学院大学に進学。4年のときには、アトランタ五輪の野球日本代表に選出され、日本の銀メダル獲得に貢献した。
1997年に福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)を逆指名し、入団。
プロ初出場となる5月3日の対近鉄バファローズ戦では、山崎慎太郎投手から満塁ホームランを放つ鮮烈なデビューを飾った。
その後も王監督のもと、1999年と2003年のチーム日本一に貢献した。
時事通信
2005年には米大リーグのホワイトソックスに移籍。主に2番バッターで、移籍1年目にチーム88年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を経験した。
2009年に日本球界に復帰。現在の千葉ロッテマリーンズに移籍した。翌年10年にチームは日本一に輝いた。
時事通信
井口選手は会見で、「昨年の契約のときに1年だけがんばらせてほしいと(球団に)伝えていた。1試合でも多く見に来ていただきたいという思いでした。残念ながらチームは厳しい状況だが、これを起爆剤にして残りのシーズンをがんばっていきたい」と話した。
決断した理由については、「自分自身の引き際はどこだろうと2、3年考えていました。昨年の時点で区切りの気持ちになりました」と語った。
ダイエー戦士が去る
井口選手は数少ない「ダイエー時代」を知る選手でもある。現役選手でダイエー時代に戦ってきた選手は以下の通りだ。
川崎宗則(1999年入団)
時事通信
寺原隼人(2001年入団)
時事通信
杉内俊哉(2001年入団)
時事通信
和田毅(2002年入団)
時事通信
ほか、山崎勝己(00年)、明石健志(03年)、城所龍磨(03年)がいる。井口選手を除けば、7人になる。
また、井口選手は現役最年長野手でもあった。引退すれば松井稼頭央(41)が現役最年長野手になる。現役最年長は中日の岩瀬仁紀投手(42)。
井口さん、最後の最後まで応援します。
時事通信