カブスからフリーエージェントとなり、移籍先が決まっていない上原浩治投手。
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1月20日、福島市であった野球教室の際、上原投手は今季メジャーでプレーをして現役引退をしたい意向を報道陣に示した。
99年に大阪体育大学から読売ジャイアンツに入団し、09年からオリオールズやレンジャーズ、レッドソックスなどでプレー。
プロ同期の松坂大輔投手は23日、中日ドラゴンズの入団テストに合格した。背番号は「99」。上原投手はこのようなツイートした。
4月で43歳になる上原投手。上原浩治世代(75年4月2日~76年4月1日生まれ)のいまをまとめてみた。
川上憲伸
時事通信
中日ドラゴンズのエースとして活躍した川上憲伸は昨年、現役引退をした。15年以降は右肩の腱板を痛めた影響で登板がなかったが、最後まで現役にこだわった。
中日からの退団会見では「率直に言いますと、まだ野球に没頭したい。野球少年でいたかった。限界に近いのは分かっている、限界を超えてまでもやりたい」と語っていた。
高橋尚成
時事通信
上原が入団した翌年、同じく読売ジャイアンツに逆指名で入団した高橋尚成。10年からメジャーに挑戦し、メッツやエンゼルス、パイレーツなどを渡り歩き、14年には横浜DeNAで日本球界復帰。
15年に引退し、現在はホリプロ所属。解説者として活動している。
小野晋吾
時事通信
上原と誕生日が4日違いの小野晋吾。現役生活をロッテ一筋で終えた。
13年に現役引退してからはロッテの東海地区スカウト。16年からは二軍投手コーチを務めている。通算成績は293試合に登板し、85勝77敗、防御率=3.68。
松井稼頭央
時事通信
PL学園から93年にドラフト3位で西武ライオンズに入団した松井稼頭央も上原世代だ。02年の日本シリーズ、第1戦で松井は上原から初回先頭打者安打を放っている。上原とは同じ大阪出身ともあり、親交が深い。
昨年11月、西武は楽天を戦力外通告になった松井を獲得することを発表。15年ぶりの西武復帰。テクニカルコーチと兼任しつつ、プレーをする。
金子誠
時事通信
常総高校で甲子園には春夏合わせて計3回出場。93年にドラフト3位で日本ハムファイターズに入団した金子誠。
14年に現役するまで日ハム一筋だった。16年には一軍打撃コーチに就任。今年からは一軍内野守備走塁コーチに配置転換されることが発表されている。
福浦和也
時事通信
上原世代で数少ない現役選手のひとりが福浦和也。94年にドラフト7位でロッテに入団。
17年10月には、18年より選手兼打撃コーチとなることが発表された。監督に就任した井口資仁の現役引退により、18年からは球団最年長選手となる。
高橋由伸
時事通信
上原浩治と同じ75年4月3日に生まれた高橋由伸。15年に現役を引退し、16年から第18代読売ジャイアンツ監督に就任。
現役時代は1819試合に出場。通算成績は1753安打、321本塁打、打率.291。シーズン先頭打者本塁打NPB記録保持者(17年シーズン終了時点)。
ほかにも岡島秀樹や清水直行、井端弘和などがいる。いわゆる上原世代と呼ばれている選手で、現役なのは上原浩治、松井稼頭央、福浦和也の3人。
日米通じ、日本人選手初となる100勝100セーブ100ホールドの大記録まであと10ホールドに迫っている上原。「雑草魂」の幕切れをどこで見ることになるのか。移籍先は2月にずれ込む予定とのこと。