マーリンズからフリーエージェントとなり、交渉が難航しているイチロー選手(44)。
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同じ時期、メジャーでプレーをしていた松坂大輔は1月23日、中日の入団テストに合格した。カブスからフリーエージェントになった上原浩治は、イチローと同様に移籍先が決まっていない。
これまで松坂世代、上原世代を振り返ってきた。今回はイチロー世代(73年4月2日~74年4月1日生まれ)のいまをまとめてみる。
石井一久
時事通信
91年にドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。02年からメジャーに渡り、ドジャースとメッツでプレーした。06年にはヤクルトに移籍し、日本球界に復帰。08年に西武ライオンズに移籍した後、13年に現役を引退した。
日本での通算成績は419試合に登板し、143勝103敗、防除率3.63。
黒木知宏
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「ジョニー」こと黒木もイチロー世代のひとり。延岡学園を卒業後、新王子製紙春日井に入社し、94年にロッテ入団。07年に引退するまでロッテ一筋だった。
引退後は解説者を経て、13年から日本ハムの一軍投手コーチに就任していたが、昨年10月に退任することが発表された。
三浦大輔
時事通信
16年に現役引退した「ハマの番長」三浦大輔。大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと現役時代を横浜に捧げた。
14年からは一軍投手コーチを牽引していたが、16年の現役引退と同時に退任。17年からは、野球解説者として活動し、横浜DeNAのスペシャルアドザイザーにも就任している。
小笠原道大
時事通信
日本ハム、読売ジャイアンツ、中日の3球団でプレーをした「ガッツ」の愛称で親しまれる小笠原。
15年に現役引退したあとは、中日ドラゴンズ二軍監督に就任している。通算1992試合に出場。2120安打、378本塁打、打率.310。
松中信彦
時事通信
96年のプロ入り後、生涯をダイエー・ソフトバンクで通した松中信彦。
04年には三冠王、05年にはNPB史上初の3年連続120打点を達成している。また、06年にはWBC日本代表に選出され、優勝に貢献した。
15年に現役を引退し、現在は野球解説者などとして活動している。
中村紀洋
時事通信
近鉄バファローズ(大阪近鉄)、オリックス・バファローズ、ドジャース、中日、楽天イーグルス、横浜DeNAベイスターズの計6球団でプレーした中村紀洋。
日本での通算記録は2267試合に出場し、2101安打、404本塁打、打率.266。
17年4月から静岡県の浜松開誠館高校の硬式野球部に非常勤コーチとして就任している。
イチロー世代にはほかに、小坂誠や薮田安彦、坪井智哉、磯部公一などがいる。
日米通算であれば、2000本安打達成者はイチロー、小笠原、中村の3人がおり、「豊作」とも言われている世代だ。
その中で現役選手はイチローだたひとり。
日本球界復帰も囁かれているが、イチローのようにまだ移籍先の決まっていないFA選手は2月に大きな動きがあるともみられている。