刻一刻と解散が近づいているSMAP。
Takumi Harimaya / BuzzFeed
ファンはいま、どのような心境で”そのとき”を迎えているのだろうか? BuzzFeedは、とある場所に向かった。
一見、何の変哲もない居酒屋だが、店内に入るとSMAPのポスターやグッズが並ぶ。
▲スマップ大明神
Takumi Harimaya / BuzzFeed
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ここは、新宿御苑近くにある居酒屋「新宿魚縁 一丁目」。SMAPを愛する店とし、ファンからは「SMAPファンの聖地」と親しまれている。
同店店主で、自らもSMAPファンの中村仁さん(@smapfm4580)。ファンとしての、いまの心境を聞いた。
▲店主の中村仁さん
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「犯人探しをしても、意味がない」
中村さんは現在、37歳。高校生のときに見た木村拓哉さん主演のドラマ「ロングバケーション」がきっかけで、SMAPにのめり込んだ。
「解散は、友人からのLINEで知りました。そのときは、単純ですが『最悪だ』『マジかよ』としか思えませんでした。1月のときは、続けると聞いて安心していたので……」
「結局、私たちは彼らの言葉から読み取るしかないのです。いろんな報道が出て、ファンはモヤモヤしたり、事務所に不満を抱いたり。その気持ちもわかりますが、私は誰が悪いとか、犯人探しは意味がないと思っています」
「5人の考えもあるだろうし、長年やってきて、気持ちのズレもあって当然だろうと。続けて欲しい気持ちもありますが、現実を受け止めて、SMAPが成し遂げてきたこと。私たちの支えになってくれたことに、感謝したいです」
同店では、SMAPのDVDを鑑賞しながら酒を飲み、談笑する。訪れるファンは、寂しく思っている人もいれば、気持ちを切り替え、今後を応援しようとする2つに分かれるそう。
しかし、共通するのが「やはり、すっきりしない」というところだ。中村さんも「わかりにくい解散ですしね……」と視線を落とす。
▲壁には元SMAPの森且行さんの姿も。
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事務所への不満、SMAPの魅力
解散発表後、ファンからは「飼い殺し?」などジャニーズ事務所への怒りの声が挙がった。中村さんは、どう思っているのだろうか。
「店に来てくれるファンのなかにも、批判する人はいます。しかし、事務所もメンバーもベストな解決方法は探そうとしていたのではないでしょうか。ジャニーズ事務所がなかったらSMAPとも出会えなかった。それも、事実です」
中村さんは、これまで20回ほどライブに参加。「SMAPは目標である」ということから、「目標」と書いたうちわを持って行った際、中居さんからグッドサインをしてもらったそう。
また、香取さんが投げたバスタオルを見事ゲット。宝物として、自宅に飾っている。あらためてSMAPの魅力を聞いた。
「優しくて、かっこよくて、仕事も一生懸命で。小学校のクラスの人気者って、そんな感じじゃないですか? だから、日本の人気者になったのかなって。それでいて、ファンへの感謝を忘れない。本当に目標です。あんな男になりたい」
「最後にもう一度……」
SMAPは解散しても、店は続けるという。「SMAPを思い出せる場になれれば」と中村さん。
「もし叶うなら、最後にもう一度、5人で歌って欲しいです。それで、自分の言葉で、ファンに話してもらいたい。そのあとは、メンバーそれぞれの人生を楽しんでもらえれば、私はなにも望みません」
中村さんの好きなSMAPの曲「Fine,Peace!」には、こんな一節がある。
瞳閉じればいろんな顔 振り返ってみると 多くの愛に支えられてFine,Peace! ここまで来られた